甲状腺機能亢進症1

猫の内分泌疾患(ホルモン)に関わる病気で,

最も多い病気が甲状腺機能亢進症といわれています。

 

中高年,9歳位以上猫に多く,

オスメスの差はありません。

 

人ではバセドウ病で有名ですね。

 

症状は多彩で,これと行って大きな特徴はありません。

体重減少

多食

多飲,多尿

活動量の増加

嘔吐

上記が起こることが多いですが,

必ずではありません。

少数ですが,

呼吸が荒くなったり,

下痢,

食欲が落ちる

こともあります。

甲状腺機能亢進症!と症状から得られる特徴は

特にありません。

体重減少や活動量の低下は

歳を取ったから,と勘違いしてししまう場合や,

多飲多尿は慢性腎臓病と同じ症状なので

甲状腺機能亢進症が気づかれないこともあります。

 

ですので,

ある程度歳を取ったら

健康診断で

甲状腺機能亢進症の検査しませんか」

と提案されることも多いと思います。

 

下痢の症状で来院した場合,

猫であれば,年齢が中高齢なら

甲状腺機能亢進症の検査をすることは

間違っていません。

(初回の下痢でいきなり甲状腺の検査,ということはないと思いますが。)

 

診断は

1主訴

2身体診察

3そして血液検査(T4TSH)の評価

で決まるのです。

 

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