動物の血液と輸血5

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病気の動物に血液を提供するためには、

健康な血液を持つ相手が必要です。

定期的な感染症予防(ワクチン)を行っており、

病気を持ってない動物が血液ドナーになることができます。

 

また、体重も一定以上の個体であることが

条件になります。

小さい動物では採血できる量が限られていますし、

負担が大きいので、

ドナー対象になりません。

大きい犬は採血で取れる血の量が多いこともあるため、

35kg以上という下限があります。

猫にも下限はありますが、

犬と違って体重に大きな幅がないので、

条件を満たしても、犬に比べると採血できる量は限られます。

緊急時は条件に外れていても、

ドナーに負担にならない範囲で

採血をおこないこともあります。

 

====血液ドナーになれる主な条件(猫)====

⚪︎年齢;1−7

⚪︎性別;去勢オス、子供を産んだことのない避妊メス

⚪︎体重;3.5kg以上

⚪︎飼育環境;完全室内飼育

⚪︎予防;3種混合ワクチンとノミダニ予防をしている

⚪︎感染症;猫免疫不全ウイルス、猫白血病ウイルス、

ヘモプラズマなど血液からうつる病気に感染しいていないこと

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猫からは3050ml程度、採血することが多いです。

条件を満たしたとしても、

血液型含め適合しないことがあります。

 

動物の輸血は

血の確保がとても難しいのです。

 

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