動物の血液と輸血7

動物の血液バンクがなぜ日本にはないのでしょうか。 理由はいくつかあります。 ①血液を供給してくれる動物の問題 ドナーとなる動物の条件の一つに 年齢と健康であること です。 供血猫(犬)を飼育するのであれば、 できるだけ動物にストレスを与えない環境…

動物の血液と輸血6

動物の輸血のハードルを高くしてる理由に一つは、 血液の確保です。 人の輸血用の稀有的は日本で唯一、日本赤十字社が行う 血液バンク(血液事業)によって確保されています。 動物の場合、 世界的に見ると、 アメリカ、イギリス、オーストラリアなどの先進…

動物の血液と輸血5

◼︎ 病気の動物に血液を提供するためには、 健康な血液を持つ相手が必要です。 定期的な感染症予防(ワクチン)を行っており、 病気を持ってない動物が血液ドナーになることができます。 また、体重も一定以上の個体であることが 条件になります。 小さい動物…

動物の血液と輸血4

◼︎動物の輸血の始まり 19世紀から20世紀の初めにかけて、 人の血液型が発見された後、 犬では1910年頃、 猫では1912年頃に、 血液型が発見、抗凝固剤が発見、血液の保存方法の開発と 一気に進みました。 これらの成果をもとに、 第一次世界大戦や第二次世界…

動物の血液と輸血3

猫は 人のABO式血液型と同じように AB血液型システムの血液型に 対して抗体を持っています。 ですので、 人と同じように A型の人は抗B抗体 B型の人は抗A抗体 を持っており、 違う血液型を輸血すると 重い副作用が起こってしまいます。 ですので、必ず同じ血…

動物の血液と輸血2

動物にもいくつもの血液型システムがあり、 複数の血液型抗原システムを持っています。 ◾️ 猫に血液型の研究は1912年に始まったと言われています。 人間型が発見されたのが1900年なので 人の研究直後に始まりました。 猫にはAB血液型システムがあり、 A型、B…

動物の血液と輸血

人にはA、B、AB、O型と4つの血液の型があります. 自分以外から血をもらい体内に入れる行為を輸血と言い、 それには同じ型同時で行う必要があります. 動物は種ごとに特徴的な血液型を持っています. 動物も、血液の病気や大きな事故、手術を行う場合は、 …

猫の血統と遺伝病 シャム猫 神経疾患/眼疾患/泌尿生殖器疾患/呼吸器病

・知覚過敏症候群 → 皮膚疾患、神経疾患、筋骨格疾患、行動学的疾患など 複数の原因が関与すると考えられています。 背中の皮膚が波打つように痙攣し、 過度のグルーミング、 走り回る、 過度に鳴く、 興奮、 家族や同居猫に対する攻撃行動、 などが見られま…

猫の血統と遺伝病 シャム猫 消化器疾患/血液病

消化器系疾患 ・アミロイド症 ・口蓋裂 ・巨大食道症 ・腺がん ・腸ポリープ →アミロイド症の発症は1〜7歳。 アミロイドという蛋白の一種が体に不適切に沈着する病気です。 シャムについては肝臓に沈着し、 肝機能不全や肝臓破裂を引き起こします。 →口蓋裂…

猫の血統と遺伝病 シャム猫 心疾患/皮膚病

・拡張型心筋症 ・心内膜弾性繊維症 →心血管疾患 心内膜弾性繊維症は6ヶ月以下の子猫に発症する遺伝病 ・アギーレ症候群 ・プラストミセス症 ・先天性乏毛症 ・先端黒化症 ・耳介脱毛症 ・食物過敏症 ・接合部性皮膚水疱症 ・線周囲白毛症 ・心因性脱毛症 ・…

猫の血統と遺伝病 シャム猫

●シャム猫(サイアミーズ) ポイントカラーと濃いブルーの目が印象的な人気な猫種. 骨格が細いため全体的にほっそりとした体型で、 手足は長く足先は小さめ、 しっぽは細長くしなやかなのが特徴。 顔もスリムで、大きな耳が印象的な顔立ち。 遺伝の関係でポ…

猫の血統と遺伝病 ラグドール2

[猫伝染性腹膜炎(FIP)] 猫伝染性腹膜炎FIPは 幼猫に発症することのある ウイルス感染症です。小さい頃の猫を飼う、全て人に 必ず知っておいてほしい病気です. 1歳前後の幼い猫に好発することが特徴で、感染症のひとつであり、 猫コロナウイルスにより発…

猫の血統と遺伝病 ラグドール2

[猫伝染性腹膜炎(FIP)] 猫伝染性腹膜炎FIPは 幼猫に発症することのある ウイルス感染症です。小さい頃の猫を飼う、全て人に 必ず知っておいてほしい病気です. 1歳前後の幼い猫に好発することが特徴で、感染症のひとつであり、 猫コロナウイルスにより発…

猫の血統と遺伝病 ラグドール2

[猫伝染性腹膜炎(FIP)] 猫伝染性腹膜炎FIPは 幼猫に発症することのある ウイルス感染症です。小さい頃の猫を飼う、全て人に 必ず知っておいてほしい病気です. 1歳前後の幼い猫に好発することが特徴で、感染症のひとつであり、 猫コロナウイルスにより発…

猫の血統と遺伝病 ラグドール2

[猫伝染性腹膜炎(FIP)] 猫伝染性腹膜炎FIPは 幼猫に発症することのある ウイルス感染症です。小さい頃の猫を飼う、全て人に 必ず知っておいてほしい病気です. 1歳前後の幼い猫に好発することが特徴で、感染症のひとつであり、 猫コロナウイルスにより発…

猫の血統と遺伝病 ラグドール2

[猫伝染性腹膜炎(FIP)] 猫伝染性腹膜炎FIPは 幼猫に発症することのある ウイルス感染症です。小さい頃の猫を飼う、全て人に 必ず知っておいてほしい病気です. 1歳前後の幼い猫に好発することが特徴で、感染症のひとつであり、 猫コロナウイルスにより発…

猫の血統と遺伝病 ロシアンブルー/ラグドール

●ロシアンブルー ・尿路結石/膀胱炎 結石の種類は特定されていませんが、 この猫種としてのリスクがあるとされています。 ●ラグドール ・肥大型心筋症 この猫種では遺伝すると言われており重症度が高くなる.若齢で発症することもある ・クリプトコッカス症 …

猫の血統と遺伝病 長毛種2

前回までのはなし ●長毛雑種の遺伝病 ・肥大型心筋症(心疾患) ・エーラス−ダンロス症候群(皮膚疾患) ・皮膚腫瘍 →・ライソゾーム病 →・シュウ酸カルシウム尿路結石 →・ストラバイト尿路結石 [ライソゾーム病] ライソゾームのいうのは体の細胞の中にな…

猫の血統と遺伝病 長毛雑種

●長毛雑種 毛足の長い雑種猫を指します ・肥大型心筋症(心疾患) ・エーラス−ダンロス症候群(皮膚疾患) ・皮膚腫瘍 ・ライソゾーム病 ・シュウ酸カルシウム尿路結石 ・ストラバイト尿路結石 [エーラスダンロス病] 別名、皮膚無力症といいます。 コラー…

猫の血統と遺伝病 雑種・アメリカンショートヘア

●雑種 特にありません。 雑種だからといった特有の疾患は報告されていません。 ●アメリカン・ショートヘア ・肥大型心筋症 ・多発性嚢胞腎 ・慢性腎臓病 [肥大型心筋症] 心臓の筋肉(心筋)が分厚くなる病気です。 心筋が分厚くなると言うことは、 手足の…

猫の血統と遺伝病

最近、若い、血統書猫が 入院治療する機会が 増えた気がします。 ちょうど2−4歳程度の まだまだ若い、一番元気な時期の猫です。 もちろん外傷や事故、 単純な下痢や嘔吐などの消化器疾患ではなく、 心臓病を伴った血栓症や、 重度の貧血、 急性の腎臓病 腫瘍…

猫の給水器4

自動給水器を導入すると、 「飲んでくれない」 困ったケースに遭遇する場合おあるでしょう。 警戒している可能性は大いにあります。 ですので、いつもの水飲み場は残し、 別に自動給水器とし追加設置して、 少しずつ慣らしていきましょう。 慣れてくれるまで…

猫の給水器3

猫目線で選んでみましょう ①猫が飲みやすい高さか 猫が飲むときに 無理のない体勢で飲めるかチェックしてください。高すぎると首を伸ばして飲むようになり 飲みにくいですね。 反対に低すぎると、 かがんだような体勢で飲まなければなりません。 この体制は…

猫の給水器2

まず、 自動給水器(循環型)と給水器(ディスペンサー式)に分けられます。 前者は電気を必要し、後者は必要としません。 どちらもそれぞれ長所短所があります。 それは猫ちゃんやおうち、生活スタイルによって異なるので、 ご家庭にあったものを選ぶのが良…

猫の給水器

猫には毎日食事だけでなく、 美味しく綺麗な水を しっかり飲んで欲しい、 猫を飼っているオーナー様は 思うところだと思います。 暖房器具の話の時も書きましたが、 冬でも猫は脱水になることあります。 (自動)給水器はというものは、 上手に使えばとても…

寒い冬と猫5

暖房器具の設定温度から安全な使い方 続き 乾燥・脱水 もともと猫はあまり水を飲まない動物ですが、 冬場は特に寒いため、 水を飲みに動くことを億劫に思うため、 猫は水が飲む量が減る、とも言われています。 なので、 水を飲んでもらうために、 細く猫の生…

寒い冬と猫4

猫が暖房を使うときに気を付けるべきこと 寒い冬の必須アイテム暖房器具 色々な種類がありますが、 それぞれ使用する上で 気を付けたい点があります ❶温度の上がりすぎ いくら寒いからといって、 極端に室温を上げすぎるのも良くありません 日中温度を上げす…

寒い冬と猫3

暖房器具といえばエアコンが一般的。 しかし エアコンやストーブなどをつけっぱなしにするのは控えたいと思う方も多いのではないでしょうか。 電気代も気になりますし、 かといって、 家に猫しかいない状態でストーブを使うのはやはり怖いですよね。 一緒に…

寒い冬と猫2

前述した気温は目安の1つにはなりますが、できれば猫が「寒い」と感じたらそのときに寒さ対策をしてあげたいですよね。 では、どうしたら猫が寒がっているサインに気付いてあげることができるのでしょうか。ここでは猫が寒い時に見せる仕草や行動をご紹介し…

寒い冬と猫

オーナー様の気遣いと猫への愛で乗り切れることが たくさんあります。 寒い冬は、 膀胱炎や 膀胱や尿道に結石ができる尿石症など、 猫の泌尿器の病気がとても増える季節です。 猫が快適に感じる室温は 人とほぼ同じで22℃前後といわれています。 トイレが廊下…