大動脈血栓塞栓症4

具体的に猫に起こる症状をご紹介します。

特徴的な症状は5つです。

①痛み

ものすごい痛みが猫を襲います。

血栓が飛んで末端で詰まったタイミングでは

猫の叫び声が聞こえることがあり、

それによってオーナーが異常に気づくことがあります。

強い痛みで震えたり、呼吸が速くなる様子が見られます。

②麻痺

血栓が飛んで、

細い血管、足先など末端に血栓が詰まると

詰まった先の血流が途絶えて

麻痺の症状が見られるようになります。

これは後肢が多いですが、前肢にも起こり得ます。

片足<両足で症状が見られます。

③冷感と④蒼白

血栓が詰まった先は血流が途絶えることで、

冷たくなり肉球が真っ青になります。

肉球が黒っぽい子は青になった変化が

ちょっとわかりにくいかもしれません。

血栓症を起こした手足は

他の四肢と比較することで明らかに冷たいことがわかります。

⑤脈がなくなる

猫の股関節、股部分で猫の脈を図ることが多いのですが、

下半身の血管が詰まると個々の脈が消失します。

 

今言った5つは血栓症を疑うためのチェック項目でもあります。

これが症状の全てではありませんが、

非常に特徴的な様態です。

 

繰り返しますが

この病気の発症は

「突然」猫の様子がいつもと比べて

「明らかに異常」で

「非常に苦しむ」様子が

見られます。

こうなったら朝夜時間問わず

病院に駆け込んでください。

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続く