猫の心臓病、肥大型心筋症について
猫の心臓病、肥大型心筋症について
猫の死因第4位の話をしようと思います。
猫の死亡原因の順位、
何となく1位、2位、もしかしたら3位くらいなら
猫を飼っている方なら推察できるかもしれません。
第1位ガン、第2位腎不全、第3位猫伝染性腹膜炎
聞けば納得なラインナップと思われるかもしれません。
猫でも心臓病があることはご存知でしょうか。
実は、心臓病は猫ちゃんの死因第4位です。
心臓病と言っても色々な心臓の病気があります。
動物種によって発症しやすい病気は異なります。
犬と猫でも違います。
猫の心臓病で最も多い病気が肥大型心筋症と言います。
肥大型心筋症が進行すると肺水腫による呼吸困難や血栓塞栓症を引き起こし、
亡くなる子が多くなります。
過去に大動脈血栓症でお話しした内容につながります。
心臓が動かなくなってなくなる、というよりは、
心臓の機能低下や異常によって
様々な致死的な病態が引き起こされて亡くなる、
という表現がわかりやすいでしょうか。
肥大型心筋症の原因は
加齢とともに発症するもの、
甲状腺機能亢進症などのホルモン疾患から派生して発症するもの(続発性)、
解剖学的に心臓の構造異常から発症するもの(左室流出路障害(SAM))
と様々です。
続く