太ってしまう理由

 

太ってしまう理由、

または減量できない理由はなんでしょう?

「摂取が消費を上回っている」こと

間違いではありません。

しかし知りたいのは

太るメカニズムではなく、そこに至る理由です。

 

いくつ可能性として考えられますか?

 

体重管理するにあたってあげた下記項目は、

盲点なこともあるのではないでしょうか?

 

 

①フードの種類

 

②フードの量

ここあたりは簡単に確認し、調節できるところです

 

③フードのカロリー量

体重管理で大切なのは

g(グラム)ではなくcal(カロリー)です。

同じ量(g)でも、カロリーが低いものを食べ続けたら

後者を食べていた方が太りにくいですね。

 

続く

 

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肥満と麻酔のリスク

麻酔をかけると

意識がなくなり、強い痛みのある手術など

強い侵襲性の処置を耐えることができます。


しかし、麻酔薬の量が多すぎると

麻酔から覚めることができず、

死んでしまう可能性があります。

適切な麻酔量を使用することは非常に重要です。

しかし、

肥満の猫は通常の猫以上に麻酔の適正量を見極めにくいのです。

なぜかというと、

体に脂肪が多いからです。


麻酔薬は脂肪にたくさん解ける性質を持っています。

麻酔薬が体の中に入り、

血管そして脳に届くと麻酔が効いている状態になります。


体に脂肪が沢山あると、

脳に届いて欲しい薬が脂肪にどんどん吸収されてしまい、
脳に適切量が届きにくくなります。

そのため通常よりも多くの麻酔薬が必要となります。

それだけではなく、麻酔を吸った脂肪は

タンクのように麻酔薬を保存してしまいます。

脂肪の中に貯蔵された麻酔薬は、

時間をおいて徐々に体に浸透していくのです。

なので麻酔がなかなか切れることなく、

覚めにくい状態に陥る場合があるのです。

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肥満のリスク

肥満は人と同じで、

生活の質を脅かす存在です。

痩せている猫や最適な体重の猫は、

太りすぎの猫よりも12年長生きする可能性がある

という研究も発表されています。

さらに、肥満は

他の病状を複雑にしたり悪化させたりします。

 

【肥満が要因として起こる病気】

脂肪に胸郭や気管が圧迫され呼吸がしづらくなり負担が増える。

呼吸器系への負担が増える。

心臓への負担が増える。

糖尿病になるリスクが高まる。

脂肪肝へのリスクが高まる。

関節、靭帯など体の動きに関する負担が増える。

 例えば骨折、膝蓋骨脱臼、椎間板ヘルニア

 そもそも運動することが億劫になったり、肥満だと俊敏に動けないのではしゃいだ時に怪我をしやすい傾向があります。

麻酔のリスクが増える

など。。。

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肥満1

2019年のアメリカの獣医学雑誌に載った論文より

 

動物病院に入院した猫のうち

30%が「太り過ぎ」または「肥満」

と推定されました。

さらにその中の512歳と中年以降の猫に関していえば

40%が太り過ぎまたは肥満だったそうです。

 

ちなみに

「太り過ぎ」とは猫種の最適体重から10−19%オーバーの猫をさし、

「肥満」は20%以上オーバーの猫のことをさします。

 

太り気味の兆候は

1、胸を触った時に肋骨をなかなか感じられない

2、上から見た時にくびれが感じられない

3、首輪がキツそう

4、歩きずらそう、走りずらそう、動きが鈍い

 

特に1、2は猫の体格を医学的に評価する上で

重要な項目です。

 

猫種別に肥満度を簡単にチェックできるものがありました。

参考に。

https://shopping.geocities.jp/chanet/archives/maker/hills/metabo/cat/

 

しかし、

肋骨の触った感覚やくびれの有無は

初めは中々わかりにくいものです。

かかりつけ獣医師に

「うちの子太ってますか?

BCSBody Condition Score)いくつですか?」

何度も聞いて確認し、

参考にするのが宜しいかと思います。

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おしっこトラブル

猫はおしっこが丸一日出ていないことが

猫の生死に関わっているこのは、

猫を飼っている方なら

周知の事実です。

 

おしっこを通常以上におトイレに行くことを「頻尿」

おしっこが少ないことを「乏尿」

全く出なくなると「排尿困難」

と言います。

 

排尿トラブルに関して、

トイレの回数が多くなる病気と

減る病気をざっくりと紹介。

 

トイレの回数が増える

・尿石症;排尿時に痛みが伴うことがある。

 メスに比べてオスは石が詰まる可能性が高い。

尿道閉塞;閉塞する原因は石や腫瘍やなど様々

・急性腎不全

・細菌性膀胱炎

・腎臓の腫瘍

・膀胱の腫瘍

・猫下部尿路疾患;膀胱から尿道まで(下部尿路)に何らかのトラブルが生じる

 

トイレの回数が減る

・慢性腎臓病;水をたくさん飲む様になる。

 

トイレの回数が増えることと、

おしっこの回数(量)が増えることは

イコールではありません。

トイレの回数が増えると、

一回の尿量が減るケースが多いです。

 

これらの病気は

それぞれほかにも特徴がありますが、

トイレ行く回数がいつもと比べて

多くても少なくても

異常である

ということです。

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おしっこ検査(尿検査)5

猫は気まぐれな生き物です。

トイレの成功や水を飲んでくれる否かも、

“気まぐれ“に大いに左右されています。

 

水を飲まない理由(病気や怪我以外)

  • 食事から水分が摂取できている
    カリカリドライフードに含まれる水分は
    10
    %と少ないですが、
    ウェットフードを主食にしていれば、
    そこそこ水分は取れていることになります。
    ドライをお湯でふやかしてあげる方法は
    水分を取れる方法として
    お勧めすることがあります。

  • 器が猫の好みではない
    猫の好みは陶器>ガラス>プラスティック製と言われています。
    プラスティック製は、
    傷がつきやすく、
    匂いもつきやすい。
    また
    深さ、飲み口の大きさ、高さなども
    猫によって好みがあります。
    蛇口の水のように流れる水が好きな子もいます。
    循環型の流れる水を作ってくれる専用の機械もあります。

  • 水飲み場の環境が猫の好みではない
    うるさいところ、例えばテレビや洗濯機のそば。
    猫の嫌いな場所(嫌な思い出がある)、
    トイレのそば(匂い)、
    多頭飼育の場合は他の猫が通りかかるだけで
    水を飲む気が失せる子もいます。

  • 水が気に入らない
    対策としては、
    水の交換を頻繁にする。

    ペットボトルの水(軟水)をあげてみる。
    きっかけとして、飲み水にだし(塩分なし)を入れて、
    匂い付けをしてみる。

    !注意!
    硬水(ミネラルたっぷり)と
    井戸水(感染症が怖い)は
    あげてはいけません。

  • 水飲み場が遠い、少ない
    水が飲みたい、
    と思った時にすぐそばに水飲み場がないと

    飲む気が失せてしまう子もいます。
    多頭飼育していれば、
    テリトリーの問題や
    飲水を他の子とシェアしたくない子も。

    飲水場所を増やしたり、
    分散させたりしましょう。

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おしっこ検査(尿検査)4

尿のpH

 

 

健康的な猫の尿は大体pH6.5ぐらいです。

ここから酸性ならpH5

アルカリ性ならpH7ちょいくらいまで

変動します。

 

pHの変動は食事や猫の活動によって変動するので、

変動すること自体は問題ないのですが、

長時間または大幅なのpHの逸脱が問題です。

 

尿のpHアルカリ性になる理由としては、

1下部尿路で菌が繁殖(下部尿路系の炎症)[感染症、免疫力の低下]

2リンとマグネシウムの過剰摂取[食事]

3体液が酸性に傾く行為[生活習慣]

 例えば運動不足、過剰なストレス、太り過ぎ、など

 

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https://www.tamaone.jp/ext/urinary03.html

 

全ての石対策に言えることは

猫にたくさん水分を摂取してもらうことです。

飲む水を増やすことはもちろん、

ウェットフードを使って水分を取らせる方法も有効です。

 

水を飲んでもらうために、

見直すポイントとしては

お水の器

お水の量

お水の質

お水を置く位置などです。

 

つづく