おしっこ検査(尿検査)3
排尿トラブルに関して、
猫ちゃんを病院に連れて行って欲しい
「いつもと違う」行動は
・いつもと違う場所でオシッコをしてしまう
・頻繁にトイレに行く
・トイレに行ってもオシッコが出ない(トイレから出た時に不満そう)
・トイレにいる時間が長い
・オシッコをしながら鳴く
・おなかや陰部をしきりになめる
などがみられたら、
病院にすぐ連れて行きましょう。
尿結石
尿石症は猫に多い泌尿器系トラブルの一つ。
腎臓〜尿管〜膀胱〜尿道の
どこかに石ができてしまう病気のことを言います。
石は
砂つぶくらいの大きさ〜数センチの小石まで
さまざま。
その石が尿の通り道を傷つけたり、
塞いで尿を堰き止めてしまう可能性がある。
石には種類があります。
1おしっこの成分がアルカリ性に傾くとできる「ストルバイト結石」
2反対に酸性に傾くとできる「シュウ酸カルシウム結石」。
3あまり多くはありませんが、
「シスチン」や「尿酸塩」、「リン酸カルシウム」、「シリカ」による
結石もあります。
おしっこがアルカリ性または酸性になるのは、
フードに含まれるナトリウムやカリウム、カルシウムなど
ミネラル成分の影響です。
おしっこ検査(尿検査)2
おしっこ検査は何するの?
おそらく多くの病院で「おしっこ」使って行う検査は
①「比重計」使って比重を計測する
② 「試験紙」を使って、尿のpH、たんぱく質、糖、出血の有無を確認する
③尿を直接「顕微鏡」で観察する
の3点です。
「比重」は腎臓でしっかり尿が濃縮されているか、濃い尿が作られているかをみます。
試験紙には「pH」「タンパク質」「糖」「出血」などの項目があります。
それぞれ数段階ごとにその程度が評価できます。
顕微鏡では「細菌」がいないか、「尿結石」ないかなどを確認できます。
全てやることで病気が特定、確定できるわけではありません。
しかし、症状に現れていない体の異常を察知する
一つのバロメータとしても非常に便利です。
特に猫では比重は腎臓の働きを直結しているで、非常に重要です。
おしっこ検査(尿検査) 1
夏が近づき、おしっこトラブルが増えてくる時期となりました。
尿検査のいいところは、猫の負担少なくかんたん。
おしっこ検査でわかることは
・尿路結石
・膀胱炎
・尿路感染症
・糖尿病
・腎臓病
などなど。
病院でおしっこを取るのが一番正確です(新鮮で、ゴミが入らない)が、
猫を病院で連れて行くのが難しい時や、
今現在特に症状がない時はお家で採尿したもので
十分検査できます。
(自宅採尿についてはかかりつけの病院、担当獣医師に相談してからにしましょう)
おしっこの取り方
おたまのかわりにウロキャッチャー、という専用の器具もあります。
正確な結果を得るために
注意点がいくつかあります。
◎排尿から3−6時間以内に病院へ持っていきましょう。
冷蔵庫(4℃以下)にて保管し1週間以内なら検査はできると言われています。
◎他のねこの尿混ざらないように
複数ねこを飼っている方は自宅の採尿が難易度が高いので、
可能なら病院採尿を強くお勧めします。
●イヌとネコの進化●
イヌとネコは先祖は一緒、
ということは多くの方がご存知ののことと思います。
イヌが雑食で
ネコが肉食動物であるということも
多くの方がご存知かと。
では、
肉食とか草食、
何を基準に決まると思いますか?
肉しか食べないと肉食ですか?
草が好きだと草食ですか?
お米を食べれば雑食ですか?
笹ばかり食べているパンダ、あれはクマの仲間ですので肉食性では?
ネコも猫草を個体差はありますが、喜んで食べる子も多いですね。
基準は食べたものを
体の中で代謝し、
栄養素として吸収されるか。
そのための体内の構造や機能が備わっているか、
で決まります。
なので、
イヌは肉も草も消化し、
栄養素として活用できる機能が備わっているので雑食と定義されています。
(厳密にいうと解剖学構造を見ると肉食性で、代謝機能を見ると雑食性)
ネコは草を食べても、栄養素として活用できる機能が体に備わっていないため
肉食動物と定義されます。
ちなみに
パンダは肉食性の消化機能を持っている雑食動物でした。
●分類●
発見された有機物全てになんらかの分類がされてます。
界、門、亜門、綱、目、科、属、種とそれぞれなんらかのカテゴリーがついています。
例えば我々人は
動物界、脊索動物門、哺乳綱、サル目、ヒト科、ヒト属、ヒトです。
イヌとネコは食肉目、裂脚亜目まで一緒で、
その先からイヌ上科とネコ上科に進化の過程で別れました。
ちなみにもう絶滅していますが、
ミアキスという動物もここでミオキス上目として別れます。
共通祖先を持つイヌとネコですが、
進化した両者の間には相違点がもちろん大きいですが、
何より食性の違い(肉食、草食)があります。
これは進化の過程における歴史において、
人との関わり、つまり「家畜化」が大きく影響したという考え方が
あります。
●歯の病気のなりやすさ●
・年齢
若い子よりは年齢を重ねた犬猫に多い。
最近は若くても歯周病が進行しているケースも見られるので
若いから平気!は危ない。
・犬種
小型犬>中型、大型犬
加えて小型犬の方は進行スピードも早い。
これは顎の形や歯並びが関係していると考えられます。
・食べ方
よく噛むこは唾液がよく分泌されるので、
口の中が綺麗に保たれやすい。
よく噛むことで、食べ物と歯垢とぶつかる頻度が増え、
結果、汚れも落ちやすい。
フードを飲み込む習慣、もしくは飲み込みやすいフードは
歯周病予防には向いてない。
・フード
ドライよりウェットフードの方が歯のトラブルリスクは高い。
ウェットの方が歯に食べカスが付きやすいから。
ドライの方がよく噛み、唾液が出やすいからでもある。
ドライでも飲み込みやすい小型より、噛む形状の方が歯周病予防に適する。
・栄養素
一般的に食物繊維が多い方が思考の研磨作用が大きいし、噛無事で唾液も分泌されるので歯周病疾患予防にはいいとされている。
ビタミンミネラルはバランスが大事。
多すぎても少なすぎてもだめ。
総合栄養食を食べていれば取り立てて気にすることではないが、
手作りのご飯の場合は気にかけなかけなければならないだろう。