動物の血液と輸血
人にはA、B、AB、O型と4つの血液の型があります.
自分以外から血をもらい体内に入れる行為を輸血と言い、
それには同じ型同時で行う必要があります.
動物は種ごとに特徴的な血液型を持っています.
動物も、血液の病気や大きな事故、手術を行う場合は、
大量の出血が必要になります。
その場合は人と同じように輸血が行わなわれています。
人と動物の血液の違いについて考えたいと思います。
◾️
まず人の血液についてです。
人はABO式血液型とRh式血液型があります。
これは赤血球に付いている抗原という
オプション(付属物、装飾というイメージで良いでしょう)の種類を表しています。
人の血液中には抗体という成分があり、
A型の人は抗B抗体
B型の人は抗A抗体
O型の人は抗A抗体と抗B抗体
を持っています。
A型抗原と抗A抗体がくっつくと塊を作り、血球を変性してしまうため、
重大な副作用として悪影響を及ぼしてしまいます。
なのでA型の人にB型血液を入れることはできません。
日本人では
A型が40%(十人中4人)
B型が20%(十人中2人)
O型が30%(十人中3人)
AB型が10%((十人中1人)
です。
AB型は他の国では10%以下であることが多く、
日本のAB型は他国に比べると多いそうです。
加えて人にはRh血液抗原という識別もあり、
種類は50種類以上あるのですが、重要なのが
Rh Dという種類の血液抗原が重要で、
Rh D抗原がある人がRh+血液型
Rh D抗原がない人がRhー血液型
に分けられます。
日本人は99.5%がRh+、0.5%がRhーと言われています。
(ちなみに欧米人はRhーは30倍近い15%程度いるそうです)
◾️
動物にもいくつもの血液型システムがあり、複数の血液型抗原システムを持っています。
続く