動物の血液と輸血2

動物にもいくつもの血液型システムがあり、

複数の血液型抗原システムを持っています。

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猫に血液型の研究は1912年に始まったと言われています。

人間型が発見されたのが1900年なので

人の研究直後に始まりました。

 

猫にはAB血液型システムがあり、

A型、B型、AB型に分けられます。

人のABO式血液型とは名前が似ていますが、

全く異なる血液型です。

A血液型抗原を持つ猫をA

B 血液型抗原を持つ猫をB

両方持つ猫をAB型持つ猫をAB

の3つに分けられます。

 

人の血液型抗原遺伝子と異なり、

A血液型抗原を作る遺伝子は、

B型血液抗原遺伝子に対して優性なので、

A型の猫が圧倒的に多いです。

A型の猫が約95

B型の猫が約5

AB型はそれ以下

と言われています。

AB型に関しては品種によっては

見つかっていない品種もあります。

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猫の血液型割合は品種による差は結構あります。

B型多い品種は

ブリティッシュショートヘア(59%)

デボンレックス(43%)

コーニッシュレックス(33%)

エキゾチックショートヘア(27%)

ソマリ(22%)

などなど。

 

ラグドールに関してはAB型が18%(B型が5%)

もいると言われています。

品種によって差があるのがわかります。

B型はがめずらしいので供血してくれる猫を探すことが大変で、

それが輸血の現実的な大いな問題となっています。