細菌性膀胱炎2

尿に細菌がいた場合,細菌性膀胱炎となります。

もちろん,細菌と結石が同時に存在する場合もあります。

 

細菌に関して,治療方法は抗生剤を飲むことです。

飲んだら安心,というわけではありません。

ちゃんと薬が菌に対して効果があるかを確かめるまで油断できません。

 

抗生剤はいろいろな特徴があります。

薬の強弱やどの菌に対して得意,どこどの部位によく効果がある,

それぞれの特徴を把握して処方します。

 

もし菌が特定できてなければ(*1),

膀胱炎になって初めて処方される

抗生剤の選定基準として,

尿道感染症に効果が高く,

いろいろな菌に幅広く影響を与える薬を

選ぶと思います。

 

同時にその時取れた尿を

細菌培養検査と抗菌薬感受性検査を行うことが多いです。

つまり

尿の中にいる菌の特定と,

その菌がいろいろある抗生剤に対して抵抗があるのか弱いのか,

外の機関に依頼し検査します。

それによって初めて菌が特定できます。

それが分かれば最適な抗生剤を選び処方することが可能です(*1)。

 

初めから最適な抗生剤を処方できればいいのですが,

この結果を得るには1週間程度くらいかかるのが普通です。

 

ですので,とりあえず,広く効果のある薬を

まず初めに出して様子を見るのが

治療のスタンダードな手法となっています。

 

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