発作(痙攣発作)5

では痙攣発作の治療方法の話をします。

 

脳の構造に異常があった場合や

脳以外に異常があった場合は、

その原因に対する治療を行います。

 

例えば頭蓋内に原因があった場合、

脳腫瘍であれば摘出手術・化学療法剤・放射線治療などを検討するでしょう。
脳炎であれば抗生物質ステロイド剤や免疫抑制剤を使って原因を治しつつ、

抗痙攣薬・脳圧降下剤を使って痙攣発作を起こしにくくします。

つまり薬(内科療法)を使うでしょう。

血液の異常による痙攣発作の場合、

異常を補正しつつ、

原因の特定、治療を行います。

 

では、脳の興奮が原因となる

特発性てんかんはどうでしょう。

原因がわからないてんかん発作は、

発作を根本的に直すことはできません。

ですので、

発作そのものを抑えるための、

てんかん薬を飲み続ける

内科療法が主体となります。

 

まとめると

特発性てんかんの場合は、

根本的治療は現在の医学には存在せず、

薬で発作を抑えるという

対症的治療が中心となります。

 

それ以外の痙攣発作は

可能不可能はありますが、

原因がありますので、

それに対するアプローチが

治療の基本となります。

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