発作(痙攣発作)4

ではまず痙攣の原因、診断の手順や考え方をご紹介します。

 

先に述べたように痙攣の原因は大きく分けて

脳炎、脳腫瘍といった脳に関する疾患と

心疾患や低血糖電解質異常、高アンモニウム血症など

脳以外の疾患です。

 

脳の原因を特定のためには

MRI検査や脳脊髄液検査が必要です。

普通の病院にある検査方法では

診断することはほとんどできません。

原因が見つけられない「特発性」てんかん発作は

若齢の犬やヒトでは一般的ですが、

猫では脳の構造に異常多いため、

原因特定のために

MRI検査や脳脊髄液検査を勧められることが多いです。

 

脳ではなく全身状態の異常を見つけるために

血液検査をはじめとした院内でできる検査で

原因を調べることができます。

 

脳の原因を特定するためには

特殊な機材(特定の場所への移動や金銭負担など)と

猫への負担(全身麻酔など)、

大きな負担がかかります。

ですので

まずは猫に負担のない、

手軽な血液検査などから行い、

脳以外の異常がないか確認しながら

原因を調べることが

スタンダードな方針だと言えます。

 

続く

f:id:pixy122000:20211007152336j:plain