●猫と避妊手術2●
生理学的な観点から避妊の良い点を考えます。
まず子宮と卵巣を取れば(病院によっては片方のみ摘出のところもあり)
子宮と卵巣に関する病気は可能性がゼロになります。
また妊娠や出産に関する病気や事故も防げます。
子宮や卵巣は女性ホルモンと関わりが深く、
悪性が猫の多い乳腺腫瘍もまた女性ホルモンと関わりが深い。
ので避妊によって完全ではないにしろ、発生をかなり抑えることができる。
発情は猫にとってかなりストレス!
発情によって雄を求めてしまう(イライラ!)、
ホルモンバランスの乱れ(イライラ!)
が与えるストレスでちょっとした病気が治りづらかったり罹りやすくないる傾向にある。
発情のタイミングで雄と出会っしてしまった場合も、
交尾によってウイルスに感染する可能性はとっても高くなる。
つまり避妊によって避けられる病気が多い。
その病気にならない、ということは
何かあった時にその病気の可能性を除外できるということ。
病院がとしてはとても重要。
場合によっては検査や薬など減らせるし、最適な医療への近道になり得る。
*.○。・.: * .。○・。.。:*。○。:.・。*.○。・.: * .。○・*.
避妊によるメリット
色々な病気のリスク0%または低くできる
*.○。・.: * .。○・。.。:*。○。:.・。*.○。・.: * .。○・*.
仕草と痛み
頭を振る→耳の痛み
前足で口の周りを掻く→口が痛い
後ろ足で顔まわりを掻く→そこまたは周辺が痒い
頭を上げず、俯いている→首周りに痛い
頭を上下させて歩く→肢が痛い
尻尾を下げて片側に寄せて歩く→後肢や肛門周辺が痛い
ジャンプができない、躊躇う→関節痛、体のどこかが痛い(筋肉や骨)
体が小刻み震えていたり、撫でようとすると怒る場合は✳︎内臓痛の可能性が高いです。
✳︎内臓痛=体の内部の痛み。例:腹痛、膀胱炎などいたみ
●猫と避妊手術1●
猫の女の子を飼い始めたら必ず考えること、
それは避妊
①いつすればいいの?
②するべきなの?
①まずいつ避妊手術をすべきか
基準としては
1、生後6ヶ月齢程度の年齢
または
2、体重が2kg超えたあたり
おおよそこのような基準を猫と
お持ちの先生が多いのではないでしょうか。
生後6ヶ月という数字は
猫の性成熟が6〜9ヶ月だから。
それ以上早いと、発育不良や排尿障害など様々な問題が
起こる可能性がある〜と
言われていた。
現在はそんなことない、って意見が多くなってきて
6ヶ月よりも前に避妊する人も多くなってきている。
現実的に、若すぎる年齢で避妊手術を行うのは
麻酔の安全性に欠ける、
と言う意味で推奨されない。
故に、現在早期に、安全に避妊手術を行う目安は
3〜6ヶ月齢が
良いとされている。
●猫の指●
猫の指、何本かご存知位ですか?
爪をおうちで切っている方も
聞かれると
「あれ?どうだっけ?」
なんて思う方
意外と多いな、と。
正解は
前足が5本
後ろ足が4本
です。
前足は後ろ足より親指一本多く、
親指は他の指と少し位置が違うので
爪切りでも忘れられがち。
●猫と視力●
猫は狩りが上手な動物ですが、
視力はあまり良くありません。
視力に関する細胞(視細胞)の数は人間の約5分の1しかなく、
実際の視力は人間の10分の1程度しかないと言われています。
つまり人間の視力1.0くらいだとすると
猫は視力0.1程度がスタンダードといえます。
猫が見えているのは2〜4m程度まで。
加えて
我々人間も近すぎると物がぼやけて見えるように、
猫は15cm以下の距離のものは焦点が合わず
ぼんやりしか見えないと言われています
もともと夜に狩をする動物だった猫の祖先は
暗闇で役立つのは、視力よりも音や匂いの感知能力なのです。
これはその結果と言えるのでしょう。
毛色の名前言えますか?
ネコの色の名前、言えますか?
実はちゃんと名前がある。
あなたたち、同じのようで違うお色だったのね。
1黒ネコ
2白ネコ
3ブルー
4ブチ
5黒白
6白茶(ブチ)
7三毛
8しま三毛
9キジトラ
10サバトラ
11クロトラ
12茶とら
13キジ白
14サバ白
15茶トラ白
16べっこう
17さび
18ムギワラ
18は別名ブラウンパッチタビー。
キジトラに赤が入った模様だそうですが、
違いがいまいちわかりません。
●猫とワクチン●
猫のワクチンには3種と5種の二種類がある。
病院の方針でどちらか一方のみ、
というところもありますが、
多くは両方用意しているはず。
気になる方はかかりつけ病院にお尋ねを。
何が違うか、
中身が違う。
3種類の病気対して予防効果があるか、
5種類に対するものなのか、の違い。
①猫伝染性鼻気管支炎→いわゆるネコ風邪の一つ
②猫カリシウイルス→いわゆるネコ風邪の一つ
③猫パルボウイルス性腸炎→汎白血球減少症
5種では追加で
④猫白血病→ネコのリンパ腫
ワクチンとは100%病気を予防することはできないけれど
感染リスクを下げて、
発症した時に悪化しないように防ぐ
役割もある。
この選ばれし3種類は
伝染しやすい病気であること(飛沫感染)や
免疫力が低い子猫や高齢猫には命に関わる
猫を複数飼っている方や
他の猫と接触がある、
職業柄、動物と接触する可能性のある人、
野良猫が家の敷地内に入って来ておうちの猫ちゃんに接触がありそう〜
など思い
当たったらワクチンはちゃんと打ったほうがよろしい
自分が罹らないためという意味もあるが
他の猫にうつさない、という目的もある
ので
続く