再会のオキシトシンと涙 後編

このことから、

飼い主との分離後の再会による

イヌのオキシトシン分泌が上昇したことで、

涙液量が増加した可能性が示されました。

 

分離がストレスになり、

再会が喜びです。

イヌとその飼い主の間には、

ヒトの親子間で見られるような

オキシトシンを介した

絆が形成されると言えます。

 

そして

イヌに人工涙液を点眼して

顔写真を撮影し、

人工涙液点眼前と点眼後の

2種の画像に対して

イヌの写真を見たヒトが

どのような印象を持つかを比較しました。

その結果、

点眼後の目が潤んでいる、画像の方が

ポジティブな印象を与えることが

わかったそうです。

 

イヌは強い情動の変化に伴って

涙液量を増加させます。

涙はヒトからの保護行動や

養育行動を引き起こすような機能があり、

それにオキシトシン

関与していることが示唆されました。

 

とっても面白い実験ですね。

猫ではどうなのでしょう。

イチ猫飼いとしては涙を増やしてほしいですが、

増えている印象はないですね。

それでも庇護欲は掻き立てられるので、

犬とはまた違ったシステムがあるのでしょうか。