猫の皮膚糸状菌症2
皮膚糸状菌症は猫の一般的な真菌性皮膚症です.
真菌症、つまりカビの仲間です.
病気は世界中で発生しており、
発生しやすい環境の傾向として、
暖かい環境、集団飼育、外と中を自由に歩き回る猫、
若い猫、免疫不全の動物、および臨床病変のある(免疫力が落ちている)猫は、
皮膚糸状菌に罹患発症するリスクが高いとされています.
皮膚糸状菌は、皮膚、毛幹/毛包、および爪に侵入し、
真菌特有の酵素を産生することによって
普通なら体の免疫による攻撃を受けて排除されるところ、
それを回避して宿主に感染します.
曝露から数時間以内に感染を引き起こします。
皮膚と接触すると、関節胞子は角質層と髪の毛を貫通する生殖管を作成します。
皮膚に微小外傷を負った動物で発生する可能性が高くなります.
例えばアレルギーによる引っかき傷など.
感染してから症状が出るのに曝露後2〜4週間で発生しますが、
症状が現れる前に、他の個体に広げてしまう原因となる胞子を放出します。
感染した毛髪と胞子は、環境内で12〜18か月間生存し続けますが、
再感染の原因となることはめったにありません.
最終的に、数週間から数ヶ月の間に再感染がなければ
自然に解決につながると言われています。
ただし、免疫力が低下している猫では感染が続く可能性があります。
ですので、他の個体に広めない、再感染しないように
整えるの必要があるのです。