猫の皮膚糸状菌症

糸状菌症とはカビによる皮膚に起こる病気です。

猫の皮膚病野中では発生率の高い病気の一つです。

皮膚糸状菌は、皮膚や毛幹に侵入し、毛嚢炎の臨床的兆候をもたらします。

そしてケラチンを好む生物です。

猫に影響を与える最も一般的な皮膚糸状菌種はMicrosporumcanisでと言います。

(皮膚糸状菌の中にもさまざまな種類があり、それぞれの特性があります)

 

この病気の重要な点は、

伝染性であること、と

人獣共通感染症の両方であるため、

迅速な診断と治療により

環境内での感染と病気の蔓延を防ぐことが

とても大切です。

つまり複数の猫がいる家庭や

猫のホテルや避難所など集団環境で特に重要です。

この病気のコントロールを当たり前にすることは、

他の猫にうつすリスクと

うつされるリスクを

減らすことができるのです。

 

この病気の診断方法は

確実にその病気と診断するにはPCR検査をすることです。

しかしこれは、外の検査機関に依頼する必要があり、

結果を得るまでに数日から数週間の時間が必要です。

 

従来の診断手段、

ウッドランプ、毛細血管造影、皮膚糸状菌培養

といった検査方法は簡便でその場で結果が得られるため、

広く受け入れられています。

ですので、

この病気の治療方針として多いのは

上記の簡易的な検査を行いつつ、

治療を行いながら経過を見ていく方法が

感染の拡大を防ぐためにも

推奨されている方法になります。

このような方法を

治療的診断と言います。