猫のエリザベスカラー2
エリザベスカラーの欠点
多くの飼い主、特に猫の飼い主は、
ペットがエリザベスカラーを着ることを嫌う、
と報告しています。
過去12か月間にエリザベスカラーを着用した
犬と猫の飼い主を対象とした世界的な調査で、
飼い主の77%がペットの生活の質が悪くなったと報告しています。
状況によってペットは長期間首輪を着用する必要がありますが、
エリザベスカラーが馴染むことはなかった、という報告があります.
エリザベスカラーを着用する猫に見られる行動の変化が、
首輪自体によるものなのか、
それとも猫が首輪を着用する原因となったものの為なのかを判断することが
難しい場合があります。
たとえば、
避妊去勢手術から回復した猫の行動変化と痛みの重症度の関係を調べた研究では、
エリザベスカラーを着用すると、
雌猫の行動変化の全体的な程度に大きな影響を及ぼした、と言います。
術後の猫の活動レベル、睡眠時間、遊び、普段の行動様式に着目してた研究ですが、
避妊去勢手術などの大手術自体が、
これらの行動の変化に直接つながる可能性があるとも言えます。
多くの猫は明らかな悪影響なく、エリザベスカラーを着用します。
ですが
一部の猫の生活福祉に悪影響を与える可能性があるといいます。
飼い主から見て、エリザベスカラーが
飲食、遊び、トイレ、身だしなみなど
他の行動を含むさまざまな猫の生活を妨害した、
と報告されました。
また中には
興奮、姿勢や歩行の変化など猫の行動の劇的な変化が起こったと言います.
エリザベスカラーは複数の猫を飼っている家庭の猫同士の対立を強めたり、
動物の可動性を妨げる可能性があり、エリザベスカラーによって普段通れる道や隙間が、
それは身に着けることによって内外へアクセスや家内での移動を制限するリスクを高める可能性があります。
続く