猫のあれこれ4

純血種にはそれぞれ起こりやすい問題を持っていることが多いです。

それは独特な特徴が故に、であることもあります。

 

いわゆる「鼻ぺちゃ」と言われる短頭種という種類は

鼻ぺちゃであるが故に起こる問題があります。

それを「短頭種症候群」と言います。

まず短頭種がどのような猫がいるか思い出して見ましょう。

ペルシャ

・ヒマラヤン

・エキゾチックショートヘア

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以上が有名な猫の短頭種です。

 

ところで犬にも短頭種はいます。

フレンチブルドッグがもそのひとつです。

彼らにも同じように短頭種症候群があります。

彼らを近くで見たことがある人は

「ズーズー」とか「ガーガー」とか

いびきのような呼吸音をしているイメージありませんか。

彼らは

緊張や興奮、暑熱環境で頻呼吸やチアノーゼを生じやすいです。

大きないびきなどの睡眠呼吸障害もよく伴い、

病状が悪化すると運動不耐性、努力呼吸、失神など

重度な上気道閉塞症状を示します。

 

猫も全く同じではありませんが、犬も猫も鼻ペチャであるがゆえに

鼻腔狭窄という状態になりやすいです。

 

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https://www.konekono-heya.com/byouki/kankakuki/nose/bikuu-kyousaku.html

 

それが故に、

犬では上記の症状、猫では下記のような症状が見られます

  • の穴が狭まっている
  • 普段から鼻をグーグーならす
  • 鼻水をよく飛ばす
  • 呼吸が荒くなる
  • 呼吸困難に伴うチアノーゼ(酸素不足)
  • 熱中症にかかりやすい

 

骨格的な問題として

「不正咬合」と言って歯の噛み合わせが良くない状態になりやすい。

鼻が短いが故に

自分で自分のグルーミングが十分にできない。

 

以上のように

短頭種というのは、

飼育するには色々と飼い主のケアやメンテナンスが

必要な種類ということがわかります。

 

よく見た目の独特なかわいらしさや

見た目のメリットのみを説明する方がいます。

もし、短頭種の猫ちゃんと巡り会った時は

デメリットも併せて理解し、

メンテナンス(時間と手間)をかける余裕と根気をもつ

覚悟を持って飼育していただきたいと思う種類です。