猫の特発性膀胱炎2
「特発性」とはざっくり言うと
「原因がよくわからない」という意味です.
つまり
特発性膀胱炎とは
「原因がよくわからないけど、膀胱炎のような症状を起こしている」疾患
となります.
膀胱炎は
細菌感染したり尿結石ができると、
それによって膀胱の壁に傷がつき炎症が起こることがあります.
これは原因が特定できた膀胱炎と言えます.
なぜこれがわかるか、というと
尿を採取して顕微鏡で細菌や石を発見したり、
レントゲンやエコー検査など画像診断を使って
結石などを見つけたり、
身体検査や幾つかの質問による回答から
総合的に判断可能することができます.
では原因がない特発性膀胱炎は
どのように見つければよいのでしょうか.
ズバリ
尿の検査、画像検査、身体検査など
いろいろな検査をして
細菌も石、そのほか諸々膀胱炎になりそうな有力な手がかりが得られないときに、
「特発性膀胱炎」
と診断されます.
つまり
このような疾患は
確定診断できる方法はなく、
除外診断によって診断される疾患、と言います.