猫の喘息2

【症状】

喘息になると

突然咳をする

ゼーゼーとした呼吸

といった症状が見られるようになります。

咳をした後に口をくちゃくちゃすることもあります。

 

喘息は、

ふと気づいたら発作的に咳をしているかな、

という比較的軽いものから、

毎日のように咳をし、

運動するのも食べるのもつらそうなものまであります。

 

症状が重い場合には口を開けて苦しそうに呼吸したり、

皮膚や粘膜が青白い(チアノーゼ)などが見られることもあります。

喘息の発作が酷いときには呼吸不全に陥り、

命に関わることもあります。

 

【原因】

ほこりや花粉、薬物、食べ物などによって起こる

アレルギーが原因となります。

 

これらアレルギー刺激や

他の有害な刺激が原因となり

気道粘膜を刺激することで

炎症を引き起こし、

気管支(や細気管支)の平滑筋を収縮されるため

気道を狭くなるため、

喘息の症状を引き起こします。

 

猫の喘息

猫は違い本来「咳」をすることは少ないといわれていますが、

喘息は例外です。

猫が咳をする場合は喘息を疑います。

(生活環境によっては猫の心臓糸状虫症(フィラリア症)も疑います)

 

急に立ち止まって、

頭を下にむけてうずくまる姿勢で

ゲー、ゲー声を出します。

嘔吐でもするかのようですが、嘔吐ではありません。

数回かすると、何もなかったかのような様子で

元に戻ります。

これが猫の喘息の特徴です。

シャム猫には素因があるようですが、猫種問わず起こります。

 

喘息(ぜんそく、慢性気管支炎、アレルギー性気管支炎)は、

アレルギーを引き起こす原因物質などが

気管支を収縮させ、

咳や呼吸困難を起こす病気です。

悪化すると命にも関わりますので、

早期の発見・治療が大切です。

 

 

 

 

猫の誤飲3

体に害があるものを摂取した時、

全てを吐かせるわけではありません。

 

動物の状態として、意識が朦朧としているなど

意識障害がある動物に催吐処置は不適応です。

嘔吐物を誤って肺に入ってしまう可能性があるからです。

 

そのほかに、食道を通って口腔に出す過程で

それらを傷つけてしまう恐れのあるものを誤飲した場合も

不適になることが多いです。

例えば、

強酸性、強アルカリ性(漂白剤)の製剤、

化粧品、

農薬類、

灯油やガソリン、

突起物のあるもの、

あと有名(?)なものでは

ボタン電池(食道に停滞で障害)

などです。

 

吐かせられないもの食べた、催吐処置をしても吐かなかった場合、

適応になる処置は

内視鏡による異物摘出

開腹手術による異物摘出

胃洗浄

などがあります。

動物の状態や、何を食べたかなどによって

何が適応かは異なります。

 

たまにおうちで吐かせようとしてくる方がいらっしゃいます。

手を動物の口に入れたり、

催吐のための薬や成分のものを摂取させるなど

大変危険ですので、病院へのご相談を強くお勧めします。

 

また、様子を見る、という選択肢の前に

電話やインターネットで獣医師相談することも

お勧めしたいことの一つです。

 

誤飲物によって害悪な症状が出始めた時だと

催吐処置はほとんど不適、意味がないことが多いです。

なぜなら、

胃を通過して腸に到達し、成分が吸収されていたり、

化管を傷ついているからです。

 

誤飲誤食に関して

処置は時間勝負のところもあるので、

とりあえず相談はしてから、

その後の判断をしていただければと思います。

 

 

猫の誤飲2

また体の中の

吐くメカニズムが犬と猫は異なる場所があるので、

全く同じ薬が使えるわけではありません.

 

誤飲・誤食してから吐かすのに有効な時間
理想的には1時間以内ですが、

2-3時間以内なら適応時間内です。

誤飲・誤食の種類や胃の内容物にもよりますが、

4-5時間以内なら行う意義が在り得ることもあります。

ですので、誤飲が分かった時点で

様子を見るのではなく、

すぐに病院に向かうか、病院に相談してください。

 

食事のタイミングで

お腹の空き具合に吐きやすさは多少されます。

胃が極端に空の時と満腹時は

吐きにくいとされています。

 

吐くための、精神的な影響力
特に猫の場合に当てはまると強く感じています。

犬猫が非常に緊張している時は催吐にうまく行きません。

そもそも吐く(催吐)、という作用のメカニズムについて

多く省略しますが、自律神経が関係しています。

それゆえに精神的な影響は

無視できないことは一目瞭然なのですが、

猫は一際その影響が大きいようです。

特に猫は催吐剤の処置後に

柔らかい絨毯のような心地よい場所の上に置くと吐きやすくなると言われています。

 

続く

 

猫の誤飲

まず知って頂きたいことは

猫は犬よりも人工的に嘔吐を誘発する行為(以下催吐処置と言います)をして

成功する確率は犬よりも低いということです.

犬が催吐処置をして、嘔吐をひきおせる確率が

大体7080%としますが、

猫は60%かそれ以下だと思ってください.

 

また若齢(4ヶ月齢程度)のこや

心臓などの循環器疾患をお持ちこは

体への負担が大きいため、

催吐処置ができないことがあります.

こうなると、場合によっては

いきなりお腹を開いて

飲んだものを取り出す手術をする可能性があります.

 

何が言いたいかというと

とにかく誤飲は

させないでほしい

ということです.

病気や事故と違って

オーナーの努力で

防げるます。

 

 

猫の皮膚糸状菌症4〜対策〜

掃除のやり方

真菌対策として掃除をする場合、

およそ数週間から数か月と長期間を考える必要があります。

さらに

徹底した掃除を月一回、

簡易掃除であれば週2回〜毎日

行うことが

好ましいです。

簡易掃除とは、掃除機をかける、

消毒剤を浸した雑巾での拭き掃除です.

 

徹底した掃除とは、上の掃除に加え、

カーテン、布団や衣類などの布製品の洗浄です.

可能なら塩素系の消毒薬に浸けた後、洗濯機に2回ほどかければ

安心です.

 

おすすめは

1回で使い捨てられるモップ(100円均一やクイックルワイパーなど)が

衛生的にも、後始末も簡単で好ましいです.

消毒剤は

100倍希釈の次亜塩素酸ナトリウム(ハイター)などの消毒剤が

一番身近にある消毒剤です.

色落ちや匂いに注意してください.

 

このように真菌症はとても厄介な病気なのです。

 

おわり

 

猫の皮膚糸状菌症3〜治療〜

治療方法

真菌症に罹った、皮膚病の猫の治療と共に、

環境の汚染と病気の蔓延を減らすための対策をする必要があります.

それは他の猫にうつさない予防であるとともに、

治療でもあると言えます.

なぜなら真菌が生活環境内にあると

再び感染する可能性があるからです.

 

真菌症に罹った猫に対する治療法として、

まずシャンプーが挙げられます.

普通のシャンプーで洗えばいいのではなく、

専用の薬用シャンプーがありますのでそれを使用します.

頻度は1週間に12回が目標です.

また他にもスプレー、ローション、ムース、

またはクリーム/軟膏にまであります。

毛を刈ることがそれらの治療の有効性をより高め、

環境汚染を減らすという研究もありますが、

それは猫へのストレスを増大させル可能性が高く、

カットの過程やストレスに伴う自傷行為によってできる

皮膚の微小外傷を介した感染の拡大につながる可能性もあるので、

全ての猫にお勧めできる方法とは言い難いです.

これらの方法のメリットは、

薬の全身的な副作用を起こす可能性が低いという

利点があるため、
老若男女を含むほとんどすべての猫に安全に使用できます。

しかし、あくまでこれらは皮下皮膚糸状菌症の補助療法ですので、

単独療法としては適切ではありません。

 

全身療法、つまり薬の摂取が必要になります.

これは感染した動物の毛髪や皮膚内の真菌の増殖を

抑制することを目的としています.

効果が高く広く使われているのが
イトラコナゾールです.

ちなみに副作用の発生率は低いですが、

胃腸障害、肝酵素活性の上昇、および肝毒性が

挙げられます。

治療は上記の二つ、

局所的、全身的、またはその両方である可能性があります.

加えて、感染した猫、感染した猫と濃厚接触をしている動物を

隔離することが一般的に推奨されます。

簡単に消毒できる部屋に隔離することがおすすめです。

猫は隔離されたときにストレスを感じやすく、

特に完全に単独の場合、病気を悪化させる可能性があるので注意が必要です.

 

続く