●歯の病気のなりやすさ●
・年齢
若い子よりは年齢を重ねた犬猫に多い。
最近は若くても歯周病が進行しているケースも見られるので
若いから平気!は危ない。
・犬種
小型犬>中型、大型犬
加えて小型犬の方は進行スピードも早い。
これは顎の形や歯並びが関係していると考えられます。
・食べ方
よく噛むこは唾液がよく分泌されるので、
口の中が綺麗に保たれやすい。
よく噛むことで、食べ物と歯垢とぶつかる頻度が増え、
結果、汚れも落ちやすい。
フードを飲み込む習慣、もしくは飲み込みやすいフードは
歯周病予防には向いてない。
・フード
ドライよりウェットフードの方が歯のトラブルリスクは高い。
ウェットの方が歯に食べカスが付きやすいから。
ドライの方がよく噛み、唾液が出やすいからでもある。
ドライでも飲み込みやすい小型より、噛む形状の方が歯周病予防に適する。
・栄養素
一般的に食物繊維が多い方が思考の研磨作用が大きいし、噛無事で唾液も分泌されるので歯周病疾患予防にはいいとされている。
ビタミンミネラルはバランスが大事。
多すぎても少なすぎてもだめ。
総合栄養食を食べていれば取り立てて気にすることではないが、
手作りのご飯の場合は気にかけなかけなければならないだろう。
●歯垢と歯石●
歯垢と歯石
同じもの、または歯垢の延長で歯石になると思われることもあるようですが、
全く別のものです。
歯石は原因ではありません。
唾液中にはペリクル、というネバネバ成分が入っており、
歯に薄い膜をコーティングする作用があります。
このペクリルというのはと糖とタンパクでできており、歯ブラシをしても約20分で
口の中の滑りとして歯に現れてしまいます。
歯垢と歯石の土台はこのネバネバです。
口の中にいる様々な細菌がネバネバによって絡み合い、細菌の固まりができ、
それが歯に着くと歯垢になります!
歯垢はご飯後約6−8時間ほどで作られ始めます。
ご飯後に早い段階で作られるので食べカス→歯垢と間違えられやすいです。
●歯垢と歯石2●
歯石は歯垢にナトリウムやカルシウムといったミネラルが沈着したものを言います。
大体3−5日くらいで作られます。
歯石それ自体は、歯周病の原因になりません。
石の塊ですから。
イメージで言うと鍾乳洞のようなものでしょうか。
しかし歯石はゴツゴツざらざらしているので、そこに歯垢が付きやすいんですね。
細菌の固まりは歯周病の原因です。
歯石は直接的な歯周病の原因とはなりませんが、間接的にはガッツリ関わってきます。
歯垢は軟らかく、ブラシで擦ればすぐ取れますが、歯石はそうはいかない。
歯石はスケーリングという麻酔かけて行う処置をしないと取れません。
これを踏まえると
歯磨きはどのくらいの頻度で行うべきか?という質問に対して、
ベストは毎食後!となりますが、現実的ではありません。
1日に一回!と言いたいところですが、これもかなりハードルが高い。
デンタルケアは3日に1回、これが現実的な目標となります。
つまり歯石がたまらないようにすることを目標にデンタルケアを行うのです。