●硬いおもちゃ●

唾液出すのがいいなら、

かたーいガムとか骨とかあげればいいのでは?

という発想があるかもしれない。

実際にそのような商品は

世の中にたくさん存在する。

 

「よく噛み」「唾液をだす」ことに関していえば

確かに合っている、

しかし

歯周病対策」としてはアウトといえます。

 

なぜかというと、

人と違って、犬や猫はカミカミ咀嚼するように

歯や顎はできてない。

カミカミカミカミする行為は、

我々にとっては唾液でる、顎は鍛えられるし、

いいことなのだが、

犬猫にとっては

歯への負担がすごーく大きく、

逆に歯へのダメージを与えてしまうので、

N G

 

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●歯周病とは●

歯周病

歯肉を含めて、

歯周組織が破壊された状態を言います。

歯の周りの病気。

歯を支える土台に起こる病気。

 

「歯肉炎」と「歯周炎」ひっくるめて、

歯周病です。

 

歯垢という菌の固まりが、歯肉に炎症を引きおこし(歯肉炎)、

それがどんどん広がって

歯と歯肉の間にまで広がっていきます。

 

初めの方の塊を作る菌と異なり、

奥の方で増殖してくる悪玉菌は、

歯肉やそんお周りの組織などを

どんどん、どんどん壊して行きます。

 

歯槽骨という歯を支える骨まで

破壊されたところいくと、

これを歯周炎と言います。

 

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●歯垢と歯石●

歯垢と歯石

同じもの、または歯垢の延長で歯石になると思われることもあるようですが、

全く別のものです。

 

歯垢歯周病の原因ですが。

歯石は原因ではありません。

 

唾液中にはペリクル、というネバネバ成分が入っており、

歯に薄い膜をコーティングする作用があります。

このペクリルというのはと糖とタンパクでできており、歯ブラシをしても約20分で

口の中の滑りとして歯に現れてしまいます。

歯垢と歯石の土台はこのネバネバです。

 

口の中にいる様々な細菌がネバネバによって絡み合い、細菌の固まりができ、

それが歯に着くと歯垢になります!

 

歯垢はご飯後約6−8時間ほどで作られ始めます。

ご飯後に早い段階で作られるので食べカス歯垢と間違えられやすいです。

 

 

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●歯垢と歯石●

同じもの、または歯垢の延長で歯石になると思われることもあるようですが、

全く別のものです。

 

歯垢歯周病の原因ですが。

歯石は原因ではありません。

 

唾液中にはペリクル、というネバネバ成分が入っており、

歯に薄い膜をコーティングする作用があります。

このペクリルというのはと糖とタンパクでできており、歯ブラシをしても約20分で

口の中の滑りとして歯に現れてしまいます。

歯垢と歯石の土台はこのネバネバです。

 

口の中にいる様々な細菌がネバネバによって絡み合い、細菌の固まりができ、

それが歯に着くと歯垢になります!

 

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●歯垢と歯石2●

歯石は歯垢にナトリウムやカルシウムといったミネラルが沈着したものを言います。

大体3−5日くらいで作られます。

歯石それ自体は、歯周病の原因になりません。

石の塊ですから。

イメージで言うと鍾乳洞のようなものでしょうか。

 

しかし歯石はゴツゴツざらざらしているので、そこに歯垢が付きやすいんですね。

細菌の固まりは歯周病の原因です。

歯石は直接的な歯周病の原因とはなりませんが、間接的にはガッツリ関わってきます。

 

歯垢は軟らかく、ブラシで擦ればすぐ取れますが、歯石はそうはいかない。

歯石はスケーリングという麻酔かけて行う処置をしないと取れません。

 

これを踏まえると

歯磨きはどのくらいの頻度で行うべきか?という質問に対して、

ベストは毎食後!となりますが、現実的ではありません。

1日に一回!と言いたいところですが、これもかなりハードルが高い。

デンタルケアは3日に1回、これが現実的な目標となります。

つまり歯石がたまらないようにすることを目標にデンタルケアを行うのです。

 

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●歯周組織●

歯のトラブルで思い浮かぶのは歯周病

では歯周(組織)とはどこを指し、何をしているかわかりますか?

 

ざっくりいえば、噛むことに関わる組織の中で

歯と、上と下の顎の骨、

噛むための筋肉を除いたものです。

何が残ったでしょうか?

 

それは歯と骨の間にある組織です。

歯周組織は歯がしっかり顎の骨に固定するための接着材、補強材です。

 

学術的にいうと

歯周組織とは、歯肉、歯根膜、歯槽骨、セメント質からなっています。

歯肉以外は歯と骨の間で層状に存在しているので、普通は目でみることはできません。

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●裂肉歯●

肉食獣の特徴として、犬と猫に裂肉歯(れつにくし)を持っています。

 

裂肉歯の役割は獲物の皮や肉を切り裂くためにあります。

臼歯の一つで、

猫では、上の歯の臼歯の前4番目(第四前臼歯)と

下の歯の一番後ろの歯(第一後臼歯)です。

 

ギザギザに尖っていて、上と下の裂肉歯が噛み合うようにできています。

ものを噛んだときに、上下の歯がハサミのようにすれ違うように肉を切り裂ける仕様になっています。

 

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